GUIDE / COST

ボート維持費の基本

船体価格が予算内でも、保管・燃料・点検を月額上限に入れないと、持ち続けられるかは判断できません。

最初に、月額上限に入れる6項目を並べる

マリーナの保管料、保険、年次点検・消耗品、燃料、検査・更新の年割り、修繕予備費は、請求の時期も金額の振れ方も違います。まずは「毎月いくらまでなら払い続けられるか」に対して、同じ単位で比べます。

  1. 保管料:係留か陸上保管か、地域、艇長、艇幅で変わります。
  2. 保険:補償範囲と免責を、船価だけでなく使い方にも合わせて確認します。
  3. 年次点検・消耗品:エンジン方式、基数、馬力、整備履歴で幅が出ます。
  4. 燃料:航行時間、巡航時の消費量、燃料単価の掛け算です。
  5. 検査・更新:船舶検査や期限品は、発生する年にまとめて見ないよう年額へならします。
  6. 修繕予備費:故障を断定する費用ではなく、予算を使い切らないための余白です。

購入時に一度だけ確認する費用

月額とは別に、船体以外にも登録・検査、輸送・回航、マリーナの入会金・保証金・船台、必要な安全備品や追加艤装が発生し得ます。購入時の現金と月額を同じ予算に混ぜると、手元資金が足りないのか、毎月の負担が重いのかが見えなくなります。

見積りを取るときは、船体価格だけでなく「初期費用」「年間保管料」「上下架料」「契約条件」を分けて依頼してください。公開料金表に空き状況、適用区画、税、保証金の扱いまで載っているとは限りません。

年間費用を12で割って月額上限と比べる

診断では、年に一度や数年に一度の支出も年額に揃え、年間費用を12で割って月額上限と比べます。実際の請求が毎月均等に来るという意味ではありません。年払いの保管料や保険、検査の時期に必要な現金を別に確保できるかも確認してください。

保管料は地域と契約条件を先に決める

同じ艇でも、係留か陸上保管か、地域、艇長区分、艇幅、上下架の利用頻度で費用が変わります。保管先が未定の間は、候補エリアを一つずつ置いて比較し、候補艇が決まったら実際のマリーナへ見積りを依頼してください。診断の地域別費用は比較用の目安で、空きバースや契約可否を保証するものではありません。

燃料は使う時間から逆算する

燃料費は、巡航時の想定L/時 × 年間利用時間 × 燃料単価で考えます。診断の標準利用時間は年50時間で、少なめは25時間、多めは100時間です。速度、海況、積載、人員、燃料の購入先で変わるため、候補艇の実航行データと利用計画で置き換えてください。

検査費用は周期と条件を分けて確認する

一般の小型船舶(旅客船以外)は、6年ごとに定期検査があり、その中間の時期に中間検査があります。改造・大きな修理・設備の取替えなどでは、別途の検査が必要になる場合もあります。

2026年7月1日以降のJCI法定手数料では、旅客定員12人までの5m以上10m未満の定期検査は27,800円、中間検査は17,200円です。これは該当条件の法定手数料であり、艇の用途・長さ・定員、代行、整備、期限品の費用は別です。候補艇の船舶検査手帳と販売店・検査機関の案内で確認してください。

診断の数字を、実際の見積りへつなぐ

このサイトの診断は、購入予算の比較を始めるための試算です。保管、保険、年次点検・消耗品、燃料、検査・更新の年割り、修繕予備費を月額に置いていますが、追加艤装・必要備品、船底再塗装・上架、突発修理は別途確認が必要です。特定の艇、マリーナ、金融商品、購入・融資の可否を示すものではありません。

候補艇が出たら、艇の年式・整備履歴・エンジン仕様と、保管先の料金・空き状況・契約条件をそろえ、診断の前提を見積りに置き換えます。

見積り前の確認リスト

このガイドで参照した資料

ここで示した費目と周期は、下記の公表資料と当サイトの比較用モデルをもとにしています。個別艇・保管先の見積りとは別に扱ってください。

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